天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

大林宣彦「女ざかり」

吉永小百合×三國連太郎がオモロイ。津川雅彦を始めとして役者が続々、音楽久石讓。原作を少し飲みたくなったがその気力はもうない。

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念願の論説委員になった新日報社の南弓子(吉永小百合)は、社会部出身の同僚・浦野(三國連太郎)を手助けする一方で、初めての社説を書いた。だがその社説は水子供養で儲けている、ある宗教団体の教祖を怒らせてしまい、そこから巨額の援助を受けていた政府与党の幹事長・榊原(岸部一徳)の圧力で、弓子は左遷を言い渡されることに。だが、

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丸谷文学のユーモア>
この小説の最大の特徴は、今まで日本の小説が扱ってこなかつた人物を登場させてゐることである。弓子が戦う相手は現役の首相や与党幹事長や大新聞社の社長であり、味方には大蔵官僚や哲学者や元女優や日本史研究家までゐる。権力中枢を担う人物や社会的地位の高い人が、これほど出てくる小説があつただらうか。
それでゐてこの小説が雲の上の話にならないのは、作品全体にちりばめられたユーモアによるところが大きい。首相官邸とのシリアスな攻防も、抜群のユーモアのおかげで読者は難なく読める。
このあたり、博識でユーモアを大切にする丸谷才一の面目躍如であらう。

https://blogs.yahoo.co.jp/honestly_sincerely/57673063.html?__ysp=5Li46LC35omN5LiAIOWls+OBluOBi+OCig==