天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

若松孝二「11・25 自決の日」

三島由紀夫の心理と行動はやっぱり理解できなかった。Amazonレビューから面白い情報をコピペしておく。

f:id:doyoubi92724169:20180220161154j:image

※最も印象に残ったのは、あの市ヶ谷駐屯地のバルコニーでの演説場面である。上述の「解説書」によれば、出勤中の人たちがたくさん通り過ぎる一般道を前にした、静岡市役所で撮影されたとのこと。道路の向こうでは、工事中の轟音が鳴り響いていたという。そのなかで演じた井浦さんの集中力は、賞讃に値する。本人としては、かえってそうした状況のほうが、訴えかけようとする意志の力が湧いたのだそうだ。

 ※さらに驚いたのは、本作が、たったの二週間で撮影されたという事実だ。早撮りの監督として知られる若松氏の怒号が飛ぶ撮影現場も、特典映像でたっぷりと鑑賞できる。政治的な論議に特別な関心を持たないこの身にとっても、人間としての限界をとことんまで生き切った三島由紀夫の姿を、映画でみるのも有意義ではないか、と痛感させられた。