天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

饒舌マーラー、訥弁ブルックナー

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交響曲全集 スクロヴァチェフスキ&ザールブリュッケン放送交響楽団(12CD)を聴き始めた。最初の曲は交響曲第00番へ短調交響曲第0番と勘違いしていて、なんで0番が2つも録音されてるねんと思っていたが、聴きながらWAB←学者が付けたブルックナー作品番号が違うことに気づいた。ググッてみるとウィキに

ブルックナーが作曲した交響曲のうち、第1番から始まる番号が命名されていない曲が2曲ある。そのうちの一つは、作曲者が "

" とスコアに記したことから「第0番」と呼ばれている。残りの1曲は、ここで扱っている交響曲である。つまり作曲者は「交響曲」以上の名称を与えていない。
通称としてしばしば使われる呼び方として「交響曲ヘ短調」「習作交響曲」「交響曲第00番」「交響曲-(マイナス)1番」などがある。

と判明。聴いてみるとブルックナーらしくない素直な曲だ。シューベルトみたいな感じがする。ブラームスから俗っぽさを取り除いた感もある。なかなかいい。

ところで、なんで俺は重厚長大退屈ブルックナー交響曲全集を聴こうとしているねん?
そんな疑問を自分自身でも持っているのだが、答えはいくつか。ひとつはコレクション癖。バッハの教会カンタータ全曲踏破中と同じだ。もうひとつはと考えて→マーラーとの対比だなあ。半世紀にわたってマーラーを聴き続けているのだからブルックナーも聴かなくっちゃということだ。饒舌なマーラーに対して訥弁なブルックナー。彼の心の中に何があったのだろうか、そんなこと判るはずもないけど、とにかくもまあ12枚組を聴き始めたのだ。