天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

千住真理子、入魂のイザイ

f:id:doyoubi92724169:20170826051928j:image3:10 カンタータBCJ巻39 BWV175『彼は己の羊の名を呼びて』
3:26 千住真理子イザイ2番〜6番
4:17 内田光子モーツァルトバイオリンソナタKV303ハ長調、KV304ホ短調→第2楽章は人生に添い寝のBGM
4:49 ラフマ3河村尚子山田和樹バーミンガム×ブログ書き

イザイ阪大ワンコイン予習→今朝は千住真理子で聴く。というのも千住のアルバムのこんな紹介文を発見したから。

私には、挫折と絶望に苦しんだ時期がある。
20代の時期だ。
地にへたりこみ、一歩も歩けないでいる私を救いだしてくれたのが、イザイなのだ。
夜中、練習室でいちおんずつイザイの楽譜を音にする。じわりじわりとイザイの心が染みてくる。
空間から沸いてくるイザイの叫びが聴こえてきたとき、私は胸が熱く震えた。
生きているんだという感動、人生の怒りや悲しみも、神への賛美も絶望も、
イザイは赤裸々に私に語りかけてくれた。
これだ。
わたしは確信した。
イザイは人間の悲哀を音にしているのだ。
イザイは人間の素晴らしさも醜さも見つめているのだ。
イザイと共に生きていこう。
ヴァイオリニストとして生まれてきたからには、イザイと共に死んでいこう。
イザイの想いを我が心の叫びとして。
千住真理子
http://www.universal-music.co.jp/senju-mariko/products/uccy-1048/
言葉に踊らされやすい俺はこういう文章を読むと、ああ、これは入魂の演奏だと思ってしまう。聴いてみたら事実、一音一音が生きていて、歌として迫ってくる。
千住真理子はFM番組DJクラシックのホステスを月一回担当→恋するバイオリン。この番組で、若き頃の挫折の話しは何回か聞いたことがある。イザイの話しもあったかなあとネット検索したら

毎週金曜日の午後9時からのNHKFMの番組、{DJクラシック}は玉石混交の感がある。2月のある金曜日、ヴァイオリンニスト千住真理子さんの「恋するヴァイオリン」は紛れもない玉であった。イザイという19世紀から20世紀にかけて活躍したヴァイオリニストであり作曲家を取り上げ、彼の作品のみならず彼に影響を受けた作曲家の作品も含めて紹介してくれた。このタイトルの如く彼女がヴァイオリンに恋していることがひしひしと伝わってきた。イザイは勿論知っていたが、ほとんど聞いたことが無く寧ろ聞かず嫌いだった。しかし、彼女が取り上げた彼女自身の演奏によるイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタを聴いて、彼女の情熱が伝わってきて一度で好きになってしまった。
https://blogs.yahoo.co.jp/mamatsuo3304/54834787.html

とあった。俺もその番組、聴いてる筈なのに、運転BGMだったからとしておく。
それはともかく、阪大ワンコイン、千住真理子FMのご縁でイザイを聴けるようになった、有り難い事なり。