天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

大原美術館再訪

最初に来たのは中学生の頃、学校の旅行で連れて来て貰ったように思う。印象に残った絵はこれ、セガンティーニ「アルプスの真昼」、光が強烈だった。

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思えば、絵の鑑賞が好きになったのは大原美術館のお陰かなあ。描くのは嫌い面倒臭い、観るのは好き、何の努力も不要だから。

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エル・グレコ「受胎告知」、この絵も中学生当時に観てる筈だけど全く記憶がない。今回はキリスト教は壮大な虚構と改めて思った。
今回、この絵の解説で知ったのだがエル・グレコは当時あまり評価されず、再評価されるようになったのはピカソなど20世紀前衛画家によるとのことだ。その頃、大原孫三郎の資金により美術品蒐集にあたった画家、児島虎次郎のピカソ同様の炯眼によりグレコが今、倉敷にあるという訳だ。

 

社会人になってからも大原に来た記憶がうっすらあるから、美術館訪問は今回で3度目か4度目、ようやくそれなりにきちんと鑑賞出来るようになったと思う。児島虎次郎「朝顔」に水をやる少女の笑みが新鮮だった。

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実際の絵はこの不鮮明な写真とは大違い→花と光の中の少女全身をくっきり愉しめる。

大原を観て高速道路で赤穂温泉に戻り銀波荘に投宿→温泉に浸かりながら海、小豆島家島を眺めた。料理も海を見ながら、残念なのは天候不良、ほんとは夕陽を楽しめたのに。

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