天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

音楽は何を表現するものか

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FM録音消化→名演奏ライブラリー「ハリウッド弦楽四重奏団
1950年代に活躍したSQだそうだが、初めて知った。ハリウッドで働いていたスタジオミュージシャンが創設→レナート・スラットキンの両親が中心メンバー。

今夜、ハーゲンQでショスタコ3番、14番、ベートーベン16番を聴くが、ハリウッドSQのop127、op131を今朝聴くのも何かのご縁。
そこで所感→op127はまだしもop131は違うだろうそれは、という演奏。嬰ハ短調をそんなに流麗情感たっぷり弾いたらアカン、もっとゴツゴツ弾いてくれと言いたくなった。音楽は感情のみを表現するものにあらず。

と、ここまで書いてツイッターを「スラットキン 音楽 感情」で検索したら

GM2復活に感激してオケスコアをろくに読めないのにスラットキンに教えを乞い遂には指揮するようになった実業家がいるそうな。スラットキン曰くバーンスタインマーラーも音楽は感情そのもの。我が感情を他人に共有して貰うのが音楽。俺も同根か。
https://twitter.com/doyoubi/status/748237320696934404

という俺のツィートが見つかった。ハリウッドSQ→スラットキンのご縁だなあ。

ところでベートーベンのウィキに

* ベートーヴェンカトリックであったが敬虔なキリスト教徒とはいえなかった。『ミサ・ソレムニス』の作曲においてさえも「キリストなどただの磔(はりつけ)にされたユダヤ人に過ぎない」と発言した。ホメロスプラトンなどの古代ギリシア思想に共感し、バガヴァッド・ギーターを読み込むなどしてインド哲学に近づき、ゲーテやシラーなどの教養人にも見られる異端とされる汎神論的な考えを持つに至った。彼の未完に終わった交響曲第10番においては、キリスト教的世界と、ギリシア的世界との融合を目標にしていたとされる。これはゲーテが『ファウスト』第2部で試みたことであったが、ベートーヴェンの生存中は第1部のみが発表され、第2部はベートーヴェンの死後に発表された。権威にとらわれない宗教観が、『ミサ・ソレムニス』や交響曲第9番につながった。


とある。バッハの抹香臭い音楽もいいけれどベートーベンの思想を研究したくなってもた。宗教は思想の一部なり。