天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

ヘンデル「メサイア」体験

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ヘンデルは苦手→積極的に聴こうとは思わない作曲家だが、ドイツレクイエムを西宮芸文に聴きに行った時に入手したチラシで教会でのメサイアコンサートがあることを知り、何事もご縁と昨日、聴いてきた。夙川聖書教会。

一部の曲目のカットはあったが二度の休憩を挟んで第1部から第3部まで、日本語上演、プログラムには歌詞と聖書出典まで記載されていたのでメサイア全貌がよくわかった気分になった。20人の歌手の皆さまは全員クリスチャンとのこと、発声はさておき、合唱はよく練習されたのだろう、大きな声で素敵に調和していた。オーラを沢山頂いた上に、ハレルヤでは起立して合唱に参加、演奏終了後の讃美歌斉唱でも思い切り歌わさせて頂いた。

ヘンデルメサイアを極めて短期間で作曲したそうだが、宗教的動機だけで作曲したのだろうかとネット検索してみた。

ジェネンズがヘンデルに作曲を勧めた理由は、決して教会での礼拝用に用いるためではなく、あくまでオペラと同じく興行用で、ジェネンズ自身が娯楽のための作品であると記しているそうです。また、ヘンデルがこれによって金儲けしようともくろんでいたことも間違いありません。
http://www.prmvr.otsu.shiga.jp/ensemblevoce/Handel/Handel5.html

人生=事実+物語
物語=信仰も大事だが事実=金も必要だからヘンデルが金儲けのために作曲したのも当然。バッハも生活のためにカントール勤めをしたのだから同様。蓼食う虫も好き好き、音楽の真実も好き好きである。