この世に何も求めない
Disc22
ライプツィヒ時代1724年のカンタータ⑥
第20番『おお、永遠、汝、雷の言葉よ』BWV20
第7番『キリスト我らが主ヨルダン川に来たりたもう』BWV7
第94番『私はこの世に何を求めよう』BWV94
野々下由香里(S) ロビン・ブレイズ(C-T) ヤン・コボウ(T) ペーター・コーイ(Bs)
録音:2002年4月
BWV94が内容、音楽共に面白かった。魅惑的なアルトのアリアは
誘惑された世よ、(マモンに)誘惑された世よ!
お前の富も、宝も財貨も、
それらはみな欺瞞であり、偽りのみせかけなのだ。
お前は、虚しいマモン(富と強欲の悪魔)を数えるがよい。
私は代わりに、イエスを選ぼう。
イエスを、イエスだけを
私の魂の富とするのだ。
誘惑された世よ、誘惑された世よ!
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こんな調子で現世否定イエスのみ肯定。
でもねえ、イエスは飯の代わりにならんだろうなどとは決して思わず、カンタータの後はヴァルヒャ→ソナタ全6曲BWV525-530を愉しんだ。
昨日も書いたけど、全てはこの世の物語。イエスもバッハもこの世の物語。