天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

オルガン曲の不自然不可思議

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今朝はヴァルヒャとグールド。ヴァルヒャは10枚組のバッハ オルガン曲全集から
12.プレリュードとフーガ ト長調 BWV.541
13.プレリュードとフーガ ロ短調 BWV.544
14.プレリュードとフーガ ヘ短調 BWV.534
15.プレリュードとフーガ ハ短調 BWV.546
4曲が限度だな。オルガンは圧迫感あり、疲れる、草臥れる。
そこで、グールド→フランス組曲4番。こちらは比較的軽いけど十分にポリフォニーを楽しめる。

では何故、草臥れるオルガンを聴くのか。砂川しげひさが「のぼりつめたら大バッハ」に書いてたけど、オルガン曲は切れ目がないから嫌いだって。管楽器は息に限度があるからどこかでフレーズは途切れなければならない。弦楽器も弓の長さという限界がある。ところがオルガンは鍵盤を押し続ければ無限に音が続く。その音の持続が砂川は嫌いだそうな。

たしかにそうだなあ。音楽は呼吸、呼吸しなくても音を持続できるオルガンは不自然といえば不自然。その不自然さが神にぴったりとバッハは考えたかも。だが、それにしてもこんな複雑なポリフォニー音楽を教会礼拝でよく聴かせたものだ。あんまりケッタイな音楽を教会で鳴らせるなとバッハは叱れられたと何かで読んだ記憶あり。

バッハのオルガン曲は200曲ぐらい残っているらしいが、グールドが手を出さなかったのも不思議。足鍵盤が活躍するのでピアノでは演奏不可能だからかなあ。

不自然不可思議なオルガン曲、ホニャララとフーガを朝からスマホ×イヤホンで聴く。ほんにおまえはケッタイな人。