死の恐怖克服カンタータだが残念
カンタータBCJ巻15→第60番『おお、永遠、汝、雷の言葉よ』BWV60。
面白いカンタータである。
当日の福音社の章句は、イエスが死んだ少女を蘇らせた挿話ですが、カンタータではその内容を直接扱ってはいません。それほどの信仰を持ちきれずに死を恐れる「恐れ」に対し、主を信じて救いを待つ「希望」が語りかけ、最後には「恐れ」にも希望がもたらされるというストーリーになっています。
なお終曲のコラールはアルバン・ベルクの「白鳥の歌」ヴァイオリン協奏曲に引用されています。
http://okimideiko.blog.fc2.com/blog-entry-753.html?sp
死の恐怖を克服してくれるのかあと期待しながら何度も聴いたのだが、全く納得出来なかったなあ残念。上のリンクに訳詞があるが、恐怖と希望の対話はバス=キリストが出て来て「主に結ばれて死ぬ人は幸いである。」と何度か言うと恐怖が折れてしまい、最後はコラールで幕を閉じてしまう。
満足しています。
主よ、御心に叶うなら、
どうかわたしを解き放ってください。
わたしのイエスがおいでになる、
いざさらば、おお、この世よ。
わたしは天の家をめざし、
たしかに平安のうちに参ります、
わたしの大きな不幸は下界に置いたまま。
満足しています。
なんやあ結局は、信じる者は救われるやんかあ。全く論理的、説得的ではない。残念。
残念ついでに、上のリンクにあるベルクのバイオリン協奏曲YouTubeを聴いたら、コラールも聴き取れんかった、責任者出て来い。