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天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

『ランナウェイ/逃亡者』 (2012)レッドフォード


『ランナウェイ/逃亡者』 (2012) - 相木悟の映画評

レッドフォード作品は期待を裏切られることが多く中途放棄覚悟で観始めたのだが、予想に反して最後まで堪能。

“ウェザーマン”は実在した極左テロ組織であり、当時隆盛を極めていた反体制組織を脱退した毛沢東主義者により、1969年にミシガン大学で結成。(名称は、ボブ・ディランの曲の一節に由来)国家に対するテロを宣言し、国会議事堂をはじめ国防省、刑務所、裁判所、警察などに爆弾テロを決行。1975年のベトナム戦争終結と共に解散し、メンバーのほとんどは社会復帰したという。
本作はそんな“ウェザーマン”の元幹部の主人公スローンが、FBIとマスコミから追われつつ、元メンバーであり恋人であったルーリー(ジュリー・クリスティ)を探すプロセスを映し出す。かつての仲間たちを訪ね歩き、ルーリーの行方を追うスローン。後悔や諦念、変わらぬ情熱と、それぞれの想いを抱えて堅気として生きている同志たちの哀愁の姿から、過去の運動の意義を浮かび上がらせていく。

こういう設定が面白かったのが堪能できた理由だろうね。そして評価は

レッドフォードの演出も流行のせかせかしたサスペンス・アクションにせず、じっくり腰を据えたクラシックな趣き。今となっては逆に新鮮である。
が、生真面目すぎてケレン味がなさ過ぎ、正直、ちょっと退屈してしまった。
ご都合主義の展開や、結局、アメリカ映画定番の家族主義におちつく大甘ぶりもシビアな題材にしては残念なところ。

には反対。

人生=生活(損得、好き嫌い、理非、善悪)+信念(苦楽、美醜、虚実)

生活と信念の狭間で股裂きになったら、真実に従えといのうが映画から得た教訓。苦かろうと甘かろうと真実は信念(苦楽、美醜、虚実)支えてくれるのである。


インマヌエル(神はわれらとともに)方程式: 天井桟敷からの風景

人間というコインの表は個、その裏には神(創造主や造物主や主よりも仏教的に真如=空と呼びたい)ということだ。そこで、我が得意の人生方程式にこの逆対応を持ち込むと

人生=個(損得、好き嫌い、善悪、理非)+真如(苦楽、美醜、虚実)

ということになる。これをインマヌエル(神はわれらとともに)方程式と呼ぼう。

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