天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

南大沢ボエーム初日終了所感


南大沢ミュージックウィークス参加事業 南大沢コミュニティオペラ2015 G.プッチーニ作曲「ラ・ボエーム」全4幕 (イタリア語上演/字幕付・ピアノ伴奏) :八王子市南大沢文化会館:イベント情報

最高のキャスティングで贈る、不朽の名作オペラ

【音楽監督】村上敏明

【演 出】 馬場紀雄

【会 場】 南大沢文化会館 主ホール

【出 演】 砂川涼子(ミミ)、村上敏明(ロドルフォ)、竹田有輝子(ムゼッタ)、森口賢二(マルチェッロ)、大塚雄太(ショナール)、氷見健一郎(コッリーネ)、吉森祐也(ベノア)、小幡淳平(アルチンドロ)、西沢健吾(パルピニョール2/11)、中島英生(パルピニョール2/14)、阿部雅春(プラム売り)、佐藤徳昭(税官吏)、青山登佑(門番)

【ピアノ】江澤隆行(フランス国立ライン歌劇場元専任ピアニスト)、樋口晃子、岩下真麻

南大沢コミュニティオペラ合唱団2015

南大沢コミュニティオペラ児童合唱団

Yuriko Dance Arts(バレエ)

 

2月11日(水・祝)の公演終了後にアフタートークを行います。

【会 場】 南大沢文化会館 主ホール

【時 間】 17:30(予定)から20分程度

【出 演】 村上敏明 ほか(予定)

入場無料 申込不要・直接会場へお越しください。

(定員数を超えるとご入場いただけません。)

 の初日終了(俺は合唱団一員としてパリのしがない物売り男を控えめに舞台奥で歌唱&演技)。次回、2/14(土) 15時~公演で千秋楽。以下、備忘録メモ所感。
 

1.ピアノオペラの可能性

初日公演後のアフタートークが面白かった。「オケピットが無い分、ステージと客席との距離が近い」→ナルホド、ゲネプロ客席でソリスト歌唱を生で聴いて実感。音響のあまりよくない南大沢主ホールというハンディを全く感じず(我が混声合唱団Shin演奏録音を聴いていつもその音響を思うのだが)。

素晴らしいソリスト&ピアニストによるオペラを小さいホールで聴く醍醐味を再認識。


2.舞台感覚(舞台の空気を造れ)

アフタートークで聴衆から質問「指揮者がいないのに素晴らしいアンサンブルの理由はなんでしょうか?」→「ソリストとピアニスト間のブレスやアイコンタクトが理由です」「私たちは舞台人。舞台感覚で舞台の空気を造っているのです」。

 

3.下士官で保っている日本帝国(開演前雑談で拾った話題/一部脚色)

「日本は優秀な下士官で保っているのだが、瑣末な減点主義に陥りがちのためブレークできない指揮者が多い」「ブレークするにはどうしたらいいのでしょう?」「手痛い失敗をしてそこから這い上がること」

 

4.西鶴虚実皮膜論」を思い出した(これも雑談から脚色)

「オペラってなんか嘘っぽいと思わない?、ブルックナーマーラーの純音楽にこそ真実があるのでは?」「そんなことはないと思います。嘘は真実のための方便」


近松門左衛門の「虚実皮膜論:きょじつひまくろん」+7月1日 - 虚虚実実――ウルトラバイバル

そう言えば宇野重吉「思えば出る 思わないことはするな」名言あり。芸は集中力なり。

思えば出る 思わないことはするな: 天井桟敷からの風景

たまたま録画したハイビジョン特集「全身“役者魂” 大滝秀治~84歳 執念の舞台~」
宇野重吉に「おまえの声は壊れたハーモニカだ。役者を辞めろ」と言われたのに裏方を務めながら役者にかじりついて、十数年後「審判」(東京裁判のお芝居)で日本人弁護人役という大役を頂戴して宇野重吉が壮絶な特訓をしてくれたそうで、そのときの宇野の言葉