天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

イエスの受難と映画「ディファイアンス」

ウィーン・フォルクスオーパー日本公演 喜歌劇「メリー・ウィドー」第1幕×背景・あらすじを読みながら。でも、こちらの記事の方が詳しく、面白い。

遠藤周作「イエスの生涯」読了未了だが、イエスの愛の思想と、現世利益を求める民衆との乖離がイエスの受難をもたらし、受難によって初めて弟子たちは失ったもの(イエス)の価値を認識できたという説明になっているようだ。贖罪とは「失って初めて実感した愛の思想」と理解しておく(キーワードは愛の存在証明)。
こちらの記事が「イエスの生涯」からキーセンテンスをいくつか抜き書きしてくれている。

「『汝等は徴と奇蹟を見ざれば信ぜず』(ヨハネ、四ノ四十八)」
「湖畔の村々で彼がその人生を横切った数知れぬ不幸な人々。至るところに人間の惨めさが詰まっていた村々。その村や住人は彼にとって人間全体にほかならなかった。そしてそれら不幸な彼等の永遠の同伴者になるにはどうしたらいいのか。『神の愛』を証するためには彼等をあの孤独と諦めの世界からつれ出さねばならぬ。イエスは、人間にとって一番辛いものは貧しさや病気ではなく、それら貧しさや病気が生む孤独と絶望のほうだと知っておられたのである」(p95)

「永遠に人間の同伴者となるため、愛の神の存在証明をするために自分がもっとも惨めな形で死なねばならなかった。人間の味わうすべての悲しみや苦しみを味わわねばならなかった。もしそうでなければ、彼は人間の悲しみや苦しみを分かち合うことができぬからである。人間に向かって、ごらん、わたしがそばにいる、わたしもあなたと同じように、いや、あなた以上に苦しんだのだ、と言えぬからである。人間にむかって、あなたの悲しみは私にはわかる、なぜなら私もそれを味わったからと言えぬからである」(p154)

 プール、デニーズ、久しぶりにご本家ブログ更新。

 

ディファイアンス - Wikipedia 闘うユダヤ人の物語/現代の出エジプト。こんな物語があったんだ。主人公三人兄弟の一番下はソ連軍に参加して戦死、二番目と長兄は戦後NYで運送業。救われた1200人の子孫は現在、数万人になっているとか。

第二次世界大戦時のナチス・ドイツ占領下でのポーランドにおけるビエルスキ兄弟ユダヤ人救出を描いたネハマ・テクの小説『ディファイアンス ヒトラーと闘った3兄弟』(武田ランダムハウスジャパン、2009年)を、エドワード・ズウィックが映画化。その後2年間、森に残り、新しい共同体には学校と病院、保育所もあった。追われながらも人数は増え続け、終戦時に生き残った者は1200人もいた。

「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ」旧約聖書創世記。

 

12/26(金)9:00 NHK BSプレミアム「プレミアムアーカイブス」ハイビジョン特集「名門オーケストラを救え 佐渡裕 “歓喜の歌”」再放送! - 佐渡裕 オフィシャルファンサイト

→我が第九初合唱(多分、これ1回だけ)→Shin定演2009年初出演ガチガチ。定量+2で営業終了。

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ウィーン・フォルクスオーパー / NBS 日本舞台芸術振興会

 

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