天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

橋幸夫 シャコンヌ 人生の味

毎日の日課はジム通いとこの駄文日記。日記をアップしたらライフログアプリmomentoで前年以前同日のおさらいをする。昨日もおさらいで味のある橋幸夫に出会った。

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https://twitter.com/doyoubi/status/776551679621599234?s=21
この交遊抄を読み直して橋幸夫なる人は人生の味が分かった人、メタ認識能力があるとエラソーに思う。


そこで、人生の味→音楽。前橋汀子無伴奏リサイタル予習、昨日はBWV1004パルティータ2番。
ニ短調アルマンドクーラントサラバンドジーグ→シャコンヌ
シャコンヌはいわば三部構成←名曲解説ライブラリーによるとシャコンヌニ短調で始まり真ん中辺りでニ長調、そしてニ短調に戻るとのこと。

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おお、そうかそういえばそんな気がしてたようなとYouTube譜面表示を探してブゾーニ編曲ピアノ版。
https://youtu.be/Fu-9frVpssg
そんなことも合わせて昨日はミンツBWV1004、今朝は同じくミルシテイン、というのも吉田秀和「バッハ」がミルシテインベタ褒め。

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ミルシテインよりミンツの方が更に淡々まっすぐ素直な感じ。
人生は飛んだり跳ねたり衝突したりギッコンバッタン。それを抽象化した音楽ではギッコンバッタンより素直がよろし。俺も歳とったかな、ステーキよりお茶漬けの味。

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剛直端正大きいシュロモ・ミンツ

バッハ無伴奏バイオリン×名曲解説ライブラリー勉強→BWV1003まで昨日済ませて、吉田秀和「バッハ」を繙いたらミンツ絶賛。寡聞にして知らなんだこのアーティストとAmazonレビューにも絶賛記事、以下コピペ。


バッハの無伴奏ヴァイオリン曲の好きな方にこのCDを薦めます.この曲に馴染みのない方にも薦めます.とくにシャコンヌを----.音楽の好きな方なら,多分,一度聴けば気に入ると思います.繰り返して聴くうちにもっと好きになり,バッハっていいな,と思うでしょ.バッハの器楽曲には余計なものは入っていません.余計なもの---? それは人間の私情です.ベートーヴェンは曲にやたらと喜怒哀楽を塗り込み,曲をドラマに仕立て上げます.そのドラマを想像するのがベートーヴェンを聴く楽しみの一つですが,バッハにはそんなものはありません.ただ音があるのみ.この曲で言えば律動があるのみ.私たちは余計なことを考えず,全身を音に委ね,ただただ,ミンツのヴァイリンに聴き惚れ,いい気持ちになっていればいい.やがて心はあらぬところに連れ去られます.大げさに言えば幽体離脱の感覚.皆さん,いっときでも魂を解放したいときはこの曲をどうぞ

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いやはやたいしたもんだ見上げたもんだ、この文才と思いつつ今朝はミンツBWV1001〜1003謹聴。感化されやすい俺は吉田秀和Amazonレビューのお陰で、ミンツにすっかりやられてしもた。剛直端正大きいバッハを聴けた、申し訳ないけどクレーメル五嶋みどりも要らぬ。

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加えて、今月の阪大ワンコイン、イザイとフランクをミンツで予習。これも巡り合わせご縁やなあ。シュロモ・ミンツに遭遇する運命だったのだ。参考までに 彼のキャリアをコピペして置く。


ミンツは1957年10月10日、モスクワ生まれ。2歳のときに家族でイスラエルに移住し、3歳半でヴァイオリンを始め、フーバイ門下のイロナ・フェヘールに師事。11歳でズビン・メータ指揮イスラエル・フィルの演奏会にデビューしています。その後、巨匠アイザック・スターンに認められてアメリカへ渡り、ジュリアード音楽院で名教師ドロシー・ディレイに師事しました。1973年、ウィリアム・スタインバーグ指揮ピッツバーグ交響楽団ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏してカーネギー・ホールに華々しくデビューした時は、まだ16歳でした。
https://tower.jp/article/feature_item/2017/01/16/1101


ところでこの所スマホ充電の減りが速い。朝満タンにしても夜には電欠。いろんなツイートをアイドル画面に全部表示してるからかなあ、よし、どうせ毎日充電するならと思い切ってGPSオン→行動記録アプリARC導入。これでライフログ完璧、いつどこで何を食ったのかもノート記録できる。ポイント収集癖といい、結構俺は几帳面。あ、単に暇人なだけか。
http://nekobungu.hatenablog.com/entry/2018/08/04/220000

 


 

BWV1002 主題と変奏

粉瘤を口実にサボっていたジムを昨日、6日ぶりに再開。昼はロイホ15%引き連続3日目、イオンに行ってチャージその他で千五百円get。帰宅して無伴奏聴き比べ2曲目パルティータ1番ロ短調BWV1002 PL作成。

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名曲解説ライブラリーによると、この曲はアルマンドクーラントサラバンド、ブーレにそれぞれドゥーブル←変奏曲が付いて合計8楽章構成←おお、こんな事も知らなんだ。

フーガの無いのが淋しいな、平坦な音楽やなどと思いながら聴き始めたがどっこい重量感あり。うっかり聴いてると変奏が始まったのを聴き逃す。各主題がどのように変奏されるのかを愉しむ曲と観念したり。

 

変奏と言えばゴルトベルク変奏曲を人生に例える人がいたなあ。アリアに始まって30の変奏があって最後はアリアに戻る。なかなか面白い例えだが実人生はアリアに戻らず変奏されて衰えたり突然に途絶えたりして終わるもの。


そこで、昨日の朝日「それぞれの終楽章」藤井理恵最終回からコピペ。


年を取ると聞こえなくなった、歩けなくなったと不満が出ます。それをマイナスと捉えるのは人の価値観です。そうではなく、自分で得たものではない聴力や歩行能力をちょっとお返しする。いただいて預かったものを手放し、次々に返していって、最後は魂一つになって、神様のもとに帰ってゆくと考えてみるのです。
 「どうすれば自分の死を受けいれることができますか」とよく尋ねられます。死の受容は、人生が「与えられたものである」と了解していくときに可能になっていくのでしょう。与えられた命をもって生まれて、生きて、死んでゆく。そのプロセスの中で死を終点と捉えれば、「自分が無くなってしまう」となりますが、帰るのであれば、その先も続きます。私はそう信じ、ここに希望を見いだしています。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14175041.html
命は自分のものではなくて与えられたもの。だから、衰えは奪われることではなくお返しすること。最後は魂ひとつで主のもとへ、とはなかなか上手い理屈ではある。
人生、何が主題であるかわからないままに変奏されていつか終わる。病を得たり死ぬことに納得する理屈が此処にあったなあ、ゴッホさん。

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オルガンで聴くシャコンヌ

今朝も目覚めは5時過ぎ←俺にしては遅い。そこで重いプログラムは避けてSpotifyお奨めアルバム。

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https://mora.jp/package/43000014/KICC-1490_F/?fmid=HRSNEWRL01
この中にヴィドール「バッハの思い出」なる曲があって検索したらシャコンヌ オルガン版に遭遇。

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このディスクの最後に収められたのはアルノ・ランドマン[1887-1966]がオルガン用に編曲したシャコンヌです。演奏時間約18分と大聖堂の残響を考えた当演奏は、フライブルク大聖堂のオルガンの響きを存分に味わえる名演です。様々なストップを駆使し表情豊かに編曲しております。
https://www.hmv.co.jp/news/article/1412040039/
一聴、音が多すぎる大袈裟なと思えども聴いてるうちに慣れてきた。シャコンヌは人生の喩などと近頃考えるようになって作成したヨハン聴き比べバッハのシャコンヌ聴き比べに追加した。
聴いてるうちにシャコンヌは我が葬送音楽かもと思い始めて、そうだこの曲を聴く時は我が生前葬などと妄想飛躍。そこで先日、GFとのLINEで得た一句。


死に際は良きことばかり走馬灯


あと30年は生きる予定だが、いかに自己中の俺でも死に際には「神よ、私をあなたに委ねます」と祈れるやろ、多分。
http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2019/09/08/070220
 

無伴奏聴き比べ

ご縁があって前橋汀子無伴奏リサイタルを聴きに行くことになった。シンフォニーホールではなくてもっと小さいホールが好ましいのだが、ステージに近いバルコニー2階席が取れたのでよしとしよう。

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そこでこれを機会に無伴奏聴き比べPスタート。バイオリン6曲、チェロ6曲、フルート1曲が目標だ。名曲解説ライブラリーを見ながらまずはBWV1001ト短調PL作成→前橋汀子クレーメル五嶋みどり、チョンキョンファイザベル・ファウスト古楽器

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名曲解説ライブラリーから得た収穫は、無伴奏ソナタの第2楽章はいずれもフーガ、第1楽章と合わせて前奏曲とフーガの趣きを呈していること。おお、そうかそうだったのか。そんなことも知らなんだ^o^
第1楽章、五嶋みどりのテンポの遅さが印象的。テンポも音も抑揚もフレージングもみんな違ってみんないい。人間精神の総体が神なのだから、どれがエエとかアカンとか云々してもしゃあない。そもそも評価する鑑賞能力なんて俺には備わっていないのだし。

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さて今日も皮膚科通院連続5日。昨日からガーゼ絆創膏を外してシャワーをかけられるようになった。昼はロイホ15%引きメール会員クーポン、イオンも5%引き加えてWAON一万円チャージで500円商品券、帰宅して血圧クリニック、相撲録画観戦で暮れる一日である。
 

Link 大森南朋

粉瘤切除して今日で4日目。昨日は防水措置をしてくれたので背中にシャワーがかかってもよくなったが、それでも湯舟に浸かるのは避けた。今日も皮膚科、これを口実にジムサボ4日する。そこで昨日もテレビっ子。

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簡単に内容を言うと、
次期総理をめざす松岡(武田鉄矢)の不正融資事件を、検察の桜井(黒木瞳)は追いかけている。
そんな折、信用金庫の爆破事件が起こり、その信用金庫の現金輸送車が襲われる。
https://blog.goo.ne.jp/molulun/e/ef6404db5979024d0cd14e8540d7c0f0


WOWOWに加入していた頃に見たかもしれんなあとアマゾンプライムした、ダメ虎なんか観戦せずに全5回観了。全てはご縁でつながっているという社会派ドラマだが黒木瞳に何か嫌味を感じてしまう、まだまだ人間が出来てないなあと感じた次第。角栄を参考にしただろう武田鉄矢が政治家熱演。
以上、も一度見ないためのメモ。
 

意固地に聴くベルクV n協奏曲

昨日、皮膚科3回目受診→抗生物質でなんとかしようとしていた粉瘤、結局、切開して膿を出してもらった。少々痛かった麻酔かけられたけど。その疲れを口実にジムサボ、昼ロイホ10%引きの後はテレビっ子。
「葵 徳川三代」「いだてん」も片づけて将棋NHK杯も漫然観戦。そしてクラシック音楽ギル・シャハム×パーヴォN響、これがトラウマのベルクV n協奏曲。


というのも、らじるらじるもSpotifyも無かったひと昔前、頼りの経済的音源は図書館CD。片っ端から目についたのを借り出していた一枚がベルクとブリテンカップリング。

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いわゆる現代音楽も聴かなくっちゃと借り出したのだが、ブリテンはその所々の叙情に感じたのだが、ベルクはからっきし駄目。以来、何度か放送で聴くたびに訳のわからん音楽やなあと聞き流すばかり。ところが今回、ギル・シャハムがパーヴォとのトーク


ギル・シャハム『バッハの調性は天上の城🏰そして十二音技法でむせび泣くのは地上の人間。すごく面白い。まるでオペラのスコアだ‼️』
https://twitter.com/kuro4o/status/1170672570238062593?s=21


と語っていたのを聞いて、この曲にBWV60のコラールが引用されているのを知り、俄然興味謹聴せねばとの思いが募った。
そこで引用コラール楽譜付きYouTubeを探し出し
https://youtu.be/CtRPVYWJMmE
スウィングルシンガーズも見つけ出し
https://youtu.be/hwbstmbX9es
昨日はビデオ再生3回、今朝もクレーメル盤、ホープ盤を聴いた。
でも魅力を全くと言っていいぐらい感じないんやなあベルクV n協奏曲。観念的な曲と決めつけてしまう。しようがないから意固地になって聴く、タブレットにダビングしてジムに持って行く。ああ、俺はそんなヒトやったか。