天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

関西Qチクルス終演

ベートーベンの後期弦楽四重奏を聴き始めたのは遥か50年前。梅新交差点同和ビルヂング裏にあった名曲喫茶日響、後期弦楽四重奏をリクエストする人がいてそれに釣られたのだった。そしてその同和ビルヂングは建て替えられて新しいビルにはフェニックスホール 、名曲喫茶は跡形もなく昨夜は関西Qベートーベンチクルス最終回。

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第16番ヘ長調(作品135)・・・1826年10月完成
第14番嬰ハ短調(作品131)・・・1825年6月完成。


嬰ハ短調終楽章の主題が現代音楽みたいで驚いたのは遠い昔。昨夜はこの曲でチクルス終演。嬰ハ短調よりも休憩前のヘ長調に感じる歳になってしもた。ベートーベンが亡くなったのは1827年3月56歳、後期弦楽四重奏は12、15、14、13.、16の順で作曲されたが
http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2019/03/16/064944
16番ヘ長調終楽章に諦念と些かのユーモアの白鳥の歌を聴いた。眼でも聴く弦楽四重奏嬰ハ短調は精一杯の熱演だった。
 

情熱ロストロに遭遇

ドイツオルガンミサVater unser im Himmelreich BWV583の聴き比べPLを作ろうとしてSpotifyドイツ語検索していたらロストロポーヴィチに遭遇。

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チェロとオルガンのための作品集 ロストロポービッチ、タヘツィ (2枚組/180グラム重量盤レコード/Analogphonic)
収録曲: 1) トッカータ(フレスコバルディ~カサド編), 2) アダージョ〈原曲:オーボエ協奏曲/バッハ編曲“チェンバロ協奏曲ニ短調BWV974”〉(マルチェロ),3) 3つのコラール前奏曲~ああ,我等が人生とは何ぞBWV743/天にまします我等の父よBWV747/我等を救い給うキリストBWV762(バッハ~コダーイ編),4) アリア~ヘンデルの主題による(ヘンデル~ペッケル編),5) アダージョ〈原曲:オルガン・トッカータ ハ長調BWV564〉(バッハ~シロティ編), 6) 7人の古代フランスの女性のポートレート(デルヴロア~レンギン編), 7) 作品150からの3つの小品(ラインベルガー),8) 祈りop.158(サン=サーンス
録音:1993年5月、ロンドン/マスタリング:Hans-Jorg Mauksch、Pauler Acoustics(ドイツ)
https://www.hmv.co.jp/artist_-%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%90%E3%82%B9_000000000049011/item_%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%81%A8%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E4%BD%9C%E5%93%81%E9%9B%86-%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%81%E3%80%81%E3%82%BF%E3%83%98%E3%83%84%E3%82%A3-2%E6%9E%9A%E7%B5%84-180%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E9%87%8D%E9%87%8F%E7%9B%A4%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89_9337156
オルガンもチェロも熱情的叙情的、ロマン過多に過ぎると思う程の演奏。ああ我らの人生とは何ぞ、天にましますわれらの父よ。情熱はもう堪忍、静謐安穏に日々を過ごしたい歳になってしもたなあ。

ヨーロッパ室内合唱団 発見

ドイツオルガンミサ鈴木雅明盤を基にして聴き比べPLを作成中だが、コラール合唱が鈴木雅明盤に付いているのは最初の三曲だけ。しゃあないなぁと合唱無しのPLをせっせと作っていたがやっぱり合唱でコラールメロディを把握した上でオルガンコラール前奏曲を聴きたい思い止まず。そこでSpotify「BWV371」検索したらあったよヨーロッパ室内合唱団。

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ところがこのアルバム、曲数多くとてもお目当ての曲を見つけられそうにない。そこで一計→鈴木雅明ナクソス紹介
https://ml.naxos.jp/album/BIS-CD-1091-92
からお目当て曲のドイツ語曲名コピペ→Spotify検索してBWV672PLにヨーロッパ室内合唱団演奏を追加した。
オルガンもいいけどコラール簡素な合唱もいい。人の声に勝る音楽はないかも。
 

中之島バラ園とテレマン

今月のSBプレゼントは丸亀製麺かけうどん。買い物ついでに伊丹イオンに行きそこからそのまま梅新交差点近くの駐車場へ。梅田阪急まで歩いてネスプレッソ珈琲カプセル購入→阪急阪神ポイント獲得。車にカプセルを放り込んで中之島バラ園へ。よう歩いたわ。

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頃合いの時間になったので公会堂へ。テレマンアンサンブル今日は客演コンミス

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本日ドイツから客演コンサートマスターのウッラ・ブンディースさんが来日しました。日本食がお口に合うそうで、空港では早々に昆布おにぎりを購入されました🍙
https://twitter.com/since1963_osaka/status/982545849463930885?s=21
18:15より大阪市ハンブルク市友好都市提携30周年記念式典)
曲目:
G.Ph.テレマン
管弦楽組曲ハンブルクの潮の満干」ハ長調
管弦楽組曲「アルスター」へ長調
3つのトランペットとティンパニのための協奏曲 ニ長調
ヴィオラ協奏曲 ト長調


これらの曲目に加えてバイオリンソナタも聴けた。アルスター組曲ホルン四人組活躍、潮の満干ではリコーダー/フルート持ち替えなどライブはやっぱり楽しめる。何よりウッラ・ブンディースのアンサンブル推進力が凄かった。そして50周年記念式典でも元気にと延原武春先生1943年生まれ。
 

ドイツオルガンミサ

吉田恵のドイツオルガンミサ集
「オルガン作品集」「オルガン作品集第2集~6つのシューブラー・コラール」の2枚のアルバムが音楽各紙誌で絶賛を浴びている、吉田恵によるバッハ・シリーズ第3弾。今回はバッハが出版した作品中、最大の規模を誇り「ドイツ・オルガン・ミサ」としても知られる「クラヴィーア練習曲集第3巻」です。
https://www.hmv.co.jp/artist_%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%EF%BC%881685-1750%EF%BC%89_000000000002339/item_%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E4%BD%9C%E5%93%81%E9%9B%86%E7%AC%AC%EF%BC%93%E9%9B%86%E3%80%9C%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%A2%E7%B7%B4%E7%BF%92%E6%9B%B2%E9%9B%86%E7%AC%AC%EF%BC%93%E5%B7%BB%E5%85%A8%E6%9B%B2-%E5%90%89%E7%94%B0%E6%81%B5%EF%BC%88%EF%BC%92%EF%BC%B3%EF%BC%A1%EF%BC%A3%EF%BC%A4%EF%BC%89_6349720
があるのでこれを聴きながらいつもの手口聴き比べPL作成に着手→2番目のコラール前奏曲PL作成しようとSpotify検索したらBCJ鈴木雅明ドイツオルガンミサ集発見。

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ドイツ・オルガン・ミサ(クラヴィーア練習曲集第3部)バッハ 鈴木雅明(オルガン)バッハ・コレギウム・ジャパン合唱曲
https://www.hmv.co.jp/artist_%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%EF%BC%881685-1750%EF%BC%89_000000000002339/item_%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B5%EF%BC%88%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%A2%E7%B7%B4%E7%BF%92%E6%9B%B2%E9%9B%86%E7%AC%AC%EF%BC%93%E9%83%A8%EF%BC%89%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F-%E9%88%B4%E6%9C%A8%E9%9B%85%E6%98%8E%EF%BC%88%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%EF%BC%89%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AE%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E5%90%88%E5%94%B1%E6%9B%B2_861748


この鈴木雅明盤の良いところはBCJがまずコラールを歌ってくれて次にオルガンによるコラール前奏曲という構成になっている点だ←コラール前奏曲はメロディに複雑なポリフォニーがトッピングされているのでコラールを知らないと聴き取りにくい。従って勉強に最適。
曲名、BWV
https://ml.naxos.jp/album/BIS-CD-1091-92
参照。
ドイツオルガンミサは
前奏曲とフーガ BWV.552聖アンの前奏曲
 21のコラール前奏曲 BWV.669-689
 4つのデュエット BWV.802-805
前奏曲とフーガ BWV.552聖アンのフーガ
なる構成だと今回確認出来たのも喜びだ。


 

作品番号事典

アラール全鍵盤P第2弾最終曲はトッカータBWV 913aニ短調。聴き比べPLを作成しようとしてSpotifyBWV  913a」検索したらアラールしか見つからない。そこで「BWV 913」で検索したら沢山見つかった。この aは異稿の意味だろうとネット検索「作品番号 異稿」したら有益な記事発見。


作品番号事典
~作品番号の由来と作曲家別作品番号~ 
系統だった番号管理は、ベ-ト-ベンやシュ-ベルトのころから始まりだしたが、当時はまだ不十分で、シュ-マンのころから本格的になる。そののち作曲家自身が全作品に番号をつける時代となっていく。ただ、ブラ-ムスは初期の作品をすべて廃棄しているし、バルト-クのようになんども作品1から番号を付け直していたりして輻輳している。
https://ensemble-tutu.jimdo.com/%E4%BD%9C%E5%93%81%E7%95%AA%E5%8F%B7%E4%BA%8B%E5%85%B8/


この記事に


作品番号の後ろについている"a" "b"は、同一作品の異稿を示している。たとえば、BWV1060「2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調」は、BWV1060a「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調」からの編曲をあらわしている。


とあるので異稿推定当たり。また、CPEバッハの作品番号については


C・P・E・バッハ(Carl Philipp Emanuel Bachバッハの次男「独」1714-88)⇒Wq(ヴォトケン)   
 
と読み方を教えてくれる。参考になる記事だ。
 
それはともかくBWV 913聴き比べ。
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アラールがクラヴィオルガヌムで演奏しているのは以前から承知だが、レオンハルトがオルガンで弾いているのは意外←BWVではチェンバロ曲の分類なのに。
そしてグールドとリヒテルはピアノ。グールドの明晰な響きの後にリヒテルを聴くと雑然としているなあと感じてしまう、申し訳ない、リヒテルの偉大さをまだよく理解してないんだ残念。

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日本テレマン協会

昨日チケット予約して今朝はテレマン予習。

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●曲目:
G.Ph.テレマン
管弦楽組曲ハンブルクの潮の満干」ハ長調
管弦楽組曲「アルスター」へ長調
3つのトランペットとティンパニのための協奏曲 ニ長調
ヴィオラ協奏曲 ト長調
●出演:
指揮:延原武春
コレギウム・ムジクム・テレマンバロック楽器)
https://www.nakanoshima-style.com/event/5673
ハンブルクの潮の満干」はラジオ放送を聞いたことはあるが、他の曲は初体験→「アルスター」って何?
バッハの宇宙的複雑怪奇ポリフォニーに対してテレマンはひろやかのびやかホモフォニー。この二人が仲が良くて孫子の代まで付き合いがあったというのが面白い。ヘンデルとバッハはとうとう最後まで顔を合わさず終いを思い出した。


そんなに好きでもないテレマンを何故聴きに行くかというと、テレマン協会友の会ロンド会員元をとるため。年会費五千円でチケット割引+招待券1枚をくれる。
http://www.cafe-telemann.com/support/tomonokai.pdf
これで年末クリスマスオラトリオ、春のヨハネ受難曲を聴けば十分に元が取れるのだが、今年はヨハネ受難曲京響マラ7とかぶったので行けなかった。そこでヨハネの仇をテレマンてという算用だ。


ところで日本テレマン協会、設立当初は大阪テレマン協会と名乗っていたのだが、京都へ演奏に行くと「なんやあ、大阪かあ」と言われるので日本に改称したとのこと。ラジオ深夜便で創設者延原武春が語っていた。そういえばダメ虎も大阪タイガースと名乗っていた時期があったな。大阪よりは阪神、更には日本である。